あまり家でインターネットを使用されない方は、引っ越し先でインターネット回線を
契約した方がいいのかどうか迷われるのではないかと思います。
割引があるとはいえ、一度契約すると毎月一定の金額がかかるわけですから、
あまり使わないのであればインターネット回線は引かないという選択もありだと思います。
また、テザリング機能を使用したり、モバイルルーターを契約するなどの方法もあります。
そこで、この記事では、一人暮らしに光回線は必要かについて考え、スマートフォンのテザリング機能やモバイルルーターなどで代用が可能なのか、また、その場合の毎月の出費の比較などについて紹介していきます。

そもそも一人暮らしに光回線は必要?
まずはこのテーマから考えていきます
インターネットを快適に使用するために必要な速度の相場基準値
インターネットの回線速度は「速ければ速いほど良い」という認識を持たれている方は多いと思います。確かに回線速度が速い方がページの読み込みもスムーズで快適です。
しかし、普段ネットサーフィンをするのに必要な速度をご存知でしょうか?
ホームページの閲覧やメールの利用などであれば、実測値で1~5Mbps程度あれば十分だと言われています。
光回線は最大1Gbpsだと言われていますし、3Gでも最大14Mbpsなので
ネットサーフィン程度の利用であれば速度はあまり気にする必要はないかもしれません。
動画の視聴も行う場合は、その画質によっても変わってきますが、
YouTubeの低画質のもので0.5Mbps以上が必要で、高画質だと3.5Mbpsほどが必要になります。
よく動画を観る方は、ネットサーフィンのみの方より、少し速度が速い方がいいですが、それでも10~20Mbpsくらいあれば十分。
オンラインゲームをされる方はもう少し速度が必要で、最低1Mbpsのものもありますが、
光回線推奨となっており、光回線の方がいいかもしれません。
つまり、たいていの方は20Mbpsくらいあれば十分ということになります。
WiMAXはWi-Fiや光回線の代わりは務まるのか?
高速通信LTEには速度制限があり、毎月決まった以上の容量を使用するとガラケーよりも
遅い速度に調整されてしまうという恐ろしいルールがあります。
この速度制限対策としてWi-Fiが活用されています。
Wi-Fiは通信速度も速く、とても便利なのですが、Wi-Fiのスポットがないと利用できません。
そこで、比較的エリアが広く、また費用も安いために注目されたのがWiMAXです。
WiMAXはWi-Fiと違い、エリア内ならば、どこでも使用可能で携帯電話と似ています。
ただし、携帯電話とは少し違う無線を使用しているため、LTEなどと違って基本的に
通信量の制限などはありません。
比較的新しいサービスなので、まだ普及率は携帯電話の電波と比べると低いですが、
利用可能エリアは年々増えています。
光回線と比較したWiMAXの特徴は、速度は劣りますが、開通工事がなく引っ越し初日から
スムーズにインターネットが使えること、外出先でも自宅と同様に使用できることなどがあります。
外でも使用可能なので、スマートフォンの速度制限が気になる方にもおすすめですね。
インターネットの速度はそこまで早くなくてもいいという方は、WiMAXを検討されてもいいかもしれません。
テザリングのメリットとデメリット
パソコンではネットサーフィンはほとんどしないという理由から、必要なときはテザリングをしている、という方もいるかと思います。
先ほど必要な通信速度の話で言及したように、ネットサーフィンくらいであれば携帯電話のテザリングで十分に対応できます。
ただし、スマートフォンのテザリング機能を使い、パソコンを使用した場合、
パソコンの回線速度はスマートフォンより遅くなります。
テザリングの方法にもよりますが、USB→Wi-Fi→Bluetoothの順に回線速度が遅くなります。
また、通信速度は本体(この場合はスマートフォン)の状況に依存するため、
LTEと3Gであれば、LTEのときの方がテザリングしても速いです。
ちなみにWiMAXはWi-FiとBiuetoothの間くらいで、下りの速度が速いのが特徴です。
(LTEのiPhoneでデザリングした場合の実測値)
インターネット回線とWiMAXの費用、安いのはどっち?
インターネット回線を引くのとWiMAX、費用の比較も気になるところです。
ただ、どちらもキャッシュバックなどがあるので、どれくらいの期間を契約するかというのも
重要かもしれませんね。
埼玉県の場合、マンションのタイプにもよりますが、
1年間だと平均で月5000円ほどが最安値となります。(光回線)
ただし、キャッシュバックがあるので、実質月80円になります。
一方、WiMAXは1年間ですと平均で月3500円が最安値となります。
これもキャッシュバックがあるので、実質月1200円ほどです。
ただし、実際の契約は基本2年間ですので、1年間で解約すると解約金がかかります。
2年間の場合ですと、光回線ならSo-netが一番安くなります。
毎月の支払いは約4800円で、実質は月1900円ほどです。
ちなみに5年間だと実質月2500円ほどになります。
WiMAXは2年間だと、毎月の支払いは約3600円、実質は2500円ほどです。
光回線は高いというイメージがあるかもしれませんが、キャッシュバックが多く、
数年ほどの契約ならば、光回線の方が実質負担額は少なく済みそうです。
ただ、WiMAXは外でも使えるため、スマートフォンを安いプランで契約できたり、
WiMAX 2+を利用している人は、auのスマホ代が毎月1008円引きという特典もあります。
なので、スマートフォンなど他の機器の使用状況によっては、WiMAXの方が節約できるかもしれません。
このように、自分のライフスタイルにマッチした選択肢を吟味し、最後はお財布と相談していくのがベストだと言えそうです。